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令和初 豊洲市場初の「佐藤錦」競売 落札額 55万円!

2019年6月20日(木)GI「東根さくらんぼ」品評会開催

令和初、豊洲市場初の第三回 GI「東根さくらんぼ」品評会が、6月20日(木)に開催されました。東根市はさくらんぼの代表品種「佐藤錦」発祥の地で、平成29年4月に国の地理的表示(GI)保護制度の登録を受けており、日本一のさくらんぼ産地であることを内外にアピールする目的で開催されました。

朝6時から5人の審査員が厳正に審査

品評会は、東根市農業協同組合、果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会が主催、全農山形県本部、東京シティ青果(株)が共催し、東根市が後援。
「佐藤錦」GI規格品、秀・L以上のパック詰16点、バラ詰79点合計95点が出品され、朝6時過ぎから審査が開始されました。

審査は山形県出荷規格を基準として、包装荷姿、詰め方、下落ち、うるみ、着色、熟度、糖度など9項目によって比較審査されました。

審査員は、北村山農業技術普及課の須藤様を審査委員長に、東根市農業協同組合の後藤様、東根市の青柳様、JA全農山形の黒坂様、弊社果実部取締役本部長小谷の5名で、1時間を超える審査が行われました。

厳正な審査の結果、最優秀賞、優秀賞、優賞、糖度賞などの本賞のほか、山形県知事賞、東根市長賞、村山総合支庁長賞、東京シティ青果(株)社長賞など特別賞8賞が決定しました。

令和最初の「佐藤錦」を試食宣伝

審査と並行して、青果卸売場にあるフレッシュ・ラボの前で、東根さくらんぼ「佐藤錦」の試食が行われました。品評会ということもあり、この日は仲卸やバイヤー、買参人の皆さんが大勢集まり、令和最初のさくらんぼの王様「佐藤錦」を味わっていました。

審査の様子を見ながら、試食した方々は口々に「甘い」「うまい」と絶賛。甘味と酸味の絶妙なバランスとジューシーさに舌鼓を打っていました。試食品の横にはたくさんのポケットティッシュが用意され、細やかな気遣いが。

土田東根市長、佐藤組合長がご挨拶

土田正剛東根市長

東根さくらんぼは、平成29年4月農林水産省の地理的表示(GI)保護制度で30番目に登録され、現在は全国で82点登録されています。(令和元年6月現在) 土田正剛東根市長は挨拶で「山形県といえばさくらんぼの代名詞、中でも東根市はGIに登録され、我々でも滅多に見られないような、専業農家による栽培技術に裏打ちされた、すばらしいさくらんぼばかりで、私は誇りを持っています。今年は天候の影響がありましたが、平年作は確保しました。仲買を含め、高値で取引していただきたくお願い申し上げます」と述べました。

続いて東根市農業協同組合の、佐藤勝藏代表理事組合長は「今年もまた東根さくらんぼの消費宣伝にまいりました。GI東根さくらんぼの品評会は、今年で3回目になります。今年のさくらんぼは春からの異常気象に悩まされきましたが、生産者の熱意で1粒1粒大事に大きく育ててきました。今年もどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶されました。

東根市農業協同組合
佐藤勝藏代表理事組合長

プリンセスのお二人も笑顔でPR

2019年度も新しく「果樹王国ひがしねプリンセス」が4人決まり、4月17日に市の観光物産協会から認定証を受け取りました。
この日はお二人が豊洲市場へPRに駆けつけ、試食宣伝やセレモニーのサポートなど大忙し。奥山麻衣さん、大場茜さんのお二人ともJAさくらんぼひがしねの職員です。

奥山麻衣さん
大場茜さん

お二人は4月から1年間、山形県内外のイベントなどで東根のPRを行います。東根に観光客がきてもらえるよう、さくらんぼを全国にアピールしたいと地元紙のインタビューに答えています。
この日は早速、実家がさくらんぼ農家という奥山さんが、江東区のスポーツニッポン新聞社を訪れPRしました。

最優秀賞一席が、最高値55万円で落札

55万円の最高値で競り落としたのは、かねす鈴屋さんでした。

7時20分から受賞した「東根さくらんぼ」のセリが始まりました。威勢のよいセリ人の声が卸売場に響き渡り、バラ詰の優秀賞からセリにかけられ、1万円から始まったセリは、最後の30番、パック詰の最優秀賞一席で最高潮に。「55万円!」という最高値に卸売場はどよめきに包まれました。

セリ台に立った弊社セリ人の竹田は「天候や雹が降った影響で、成りが薄かったので心配したが、内容、品質ともに問題なかった」と話しました。今月いっぱいでほぼ出荷は終了します。

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