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弊社代表取締役社長の森竜哉による初市のご挨拶です。

「皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本日ここに、令和8年の豊洲市場青果部初市を迎えるにあたり、豊洲市場青果連合事業協会会長、そして東京シティ青果株式会社を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。

はじめに、開設者である東京都よりご臨席賜りました松本副知事、猪口市場長をはじめ、関係各位に厚く御礼申し上げます。また、日頃より流通・施設・取引を巡る様々な課題に対し、現場に寄り添いながら解決にご尽力いただいている東京都職員の皆さまに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

そして旧年中は、仲卸、買参人の皆さまはじめ、豊洲市場をご利用いただいているすべての皆さまには格別のお引き立てを賜り、円滑な市場運営に多大なるご理解とご協力を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、コメの価格高騰に端を発した農産物価格の上昇、そして物価高による消費者の節約志向の高まりが強く意識された一年でありました。また、常態化した夏の猛暑に加え、各所で集中豪雨による農産物の被害も増加し、一年を通じて入荷量と価格の安定が難しい一年でもありました。

一方で、生産者・出荷者の皆さまは、肥料・資材・燃料・運賃など、生産コストの大幅な上昇に直面され、そのご苦労とご努力には、私ども市場関係者も深い敬意を抱いているところでございます。こうした環境の中で、青果市場が本来担ってきた「集荷」「価格形成」「分荷」「代金決済」「需給調整・情報発信」この五つの機能が、従来どおりには十分に発揮しきれない場面が増えてきている、そのような課題を改めて認識した一年でもありました。

市場は、生産者の皆さまの大切な農産物を預かり、その価値を正しく伝え、消費者につなぐ役割を担っています。同時に、実需者・消費者が納得し、安心して手に取っていただける価格を形成することも、私たちの重要な使命です。どちらか一方の思いだけが先行してしまえば、価格形成は歪み、市場の機能は十分に発揮されません。生産者の皆さまの思いと努力を尊重しつつ、その価値がきちんと消費の現場で受け止められてこそ、はじめて持続可能な流通が成り立つものと考えています。

農家戸数が年々減少する中、今後は市場同士が集荷を巡って競い合う時代に入っていくことは避けられません。しかし、集荷量を増やすために、ただ価格だけを追い求めるのではなく、消費者が納得し、選んでいただける「適正な価格」を見極めることが、結果として生産者の皆さまの利益にもつながると信じています。

本年は、青果市場がなぜ必要なのか、どのような役割と機能を果たしているのかを、生産者の皆さま、実需者・消費者の皆さま、そして社会全体に向けて、より丁寧に、分かりやすく発信していく一年にしたいと考えております。その先にこそ、川上・川下・市場、それぞれがウィンウィンとなる関係が築かれていくものと確信しています。

結びに、本日初市を迎えられましたことを祝い、本年の皆さまのご商売繁盛、並びにご健勝とご多幸を心より祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」

挨拶に続き、恒例の一本締めを行いました。
その後、五穀豊穣や商売繁盛を願い、たくさんの野菜や果物を盛り込んだ宝船が、鐘の合図とともに、次々と競り落とされました。
中でも特大サイズは、最高値となる50万円での落札となりました。
船首には、今年の干支である午の飾りがあしらわれており、落札後には、宝船の記念写真を撮る方の姿が多く見られました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。