令和7年「初市」
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弊社代表取締役社長の森竜哉による初市のご挨拶です。
「皆さま、新年あけましておめでとうございます。
初市にあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
まずは、日頃より豊洲市場青果部をご利用いただいております皆さま、旧年中はわたくしども、東京シティ青果に格別のお引きたてとご鞭撻を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
昨年は二年連続の記録的な猛暑に加え、線状降水帯の多発、台風の迷走など、一年を通じて気象災害の絶えない年でありました。そのため野菜、果実ともに価格が安定せず、また数量面においても皆さまには大変なご苦労をおかけしたこととお察し申し上げます。そのような厳しい状況の中においても、皆さまからの暖かいご支援、ご愛顧をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。
一方、農家の高齢化や後継者不足が進む中、今後も青果物の生産量が減少する可能性が高いと予測されており、おのずと青果市場も農家に選ばれる時代になってまいりました。
私どもとしては今後豊洲市場への入荷量を落とさないことはもちろんのこと、当市場への市場経由率をいかに高めていくか?真剣に考える必要に迫られております。
幸いにも昨年二月に開場した「豊洲千客万来」や
十一月に移転後初めて開催された「豊洲市場まつり」など、生産者や一般消費者の皆さまにも豊洲市場を身近に感じていただける機会が増えてまいりました。
今後は東京都行政のご指導の下、場内仲卸の皆さま、売買参加者の皆さま、そしてすべての買受人の皆さまと共に、築地時代からの伝統はしっかり守りつつも、市場のDX化やペーパレス化など、時代に合った市場の探求も進め、農家と消費者を結ぶ青果市場の役割を進化させてまいります。
私どもはこれからも豊洲市場青果部の魅力を広く内外に発信していくことで、「荷物もお客様も一層集まる市場」「東京都本場・基幹市場に恥じない荷受けの姿」を目指してまいります。どうか本年も変わらぬご愛顧、お引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
結びに、ご参集の皆さまの益々のご健勝、ご商売のより一層の繁盛をご祈念申し上げて、わたくしの年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」
挨拶に続き、市場恒例の一本締めを行いました。
続いて宝船の競売を行いました。
新年の商売繁盛の願いを込めて、沢山の野菜と果物を盛り込んだ宝船。船首には今年の干支である巳の置物も。
鐘の合図で特大・大・小・豆の計27隻が次々と競り落とされました。
今年の最高値は特大サイズ、50万円でした。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。