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令和6年の「初市」が、1月5日6時15分から卸売場で行われました。

弊社代表取締役社長の森竜哉による初荷のご挨拶です。
「皆さま、おはようございます。
初市にあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

はじめに、1月1日に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、豊洲市場にご出荷いただいている北陸地区の生産者の皆さまを含む、被災されたすべての皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。現地の安全の確保と、一日も早い平穏な日常生活の回復をお祈り致します。

さて、日頃より豊洲市場青果部をご利用いただいております皆さま、旧年中はわたくしども、東京シティ青果に格別のお引きたてとご鞭撻を賜りましたこと、心より厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

昨年は春の遅霜に始まり、夏の酷暑、その後の局地的な豪雨被害やひょう害など、一年を通じて気象災害に翻弄される年でありました。そのため、野菜、果実ともに、なかなか価格が安定せず、入荷量の面におきましても皆さまに多大なるご不便をおかけすることが多く、誠に心苦しく改めて深くお詫び申し上げるところでございます。

また産地においては、生産者の高齢化が進み、後継者不足も喫緊の問題となってきた中、今年四月にはいよいよ物流の2024年問題に直面することになります。これまで当たり前のように入荷してきた荷物の確保が当たり前でなくなる環境がすぐそこまで来ており、わたくし共としても、これまで以上に細やかなアプローチで産地生産者に寄り添い、再生産が途切れないよう努めてまいりたいと考えています。

一方、消費環境に目を移しますと、昨年5月に新型コロナウィルスもようやく5類に移行となり、インバウンド需要も本格的に戻ってまいりました。昨年10月には豊洲市場は開場5周年を迎え、さらに今年2月にはにぎわいゾーン「豊洲千客万来」がいよいよオープン致します。今後、豊洲市場の発信力はますます強く大きなものとなり、日本一の総合市場として、一層の発展が待っているものと強く確信しているところでございます。

当社と致しましても、豊洲市場青果部門唯一の卸売会社としての使命を今一度強く意識し、「都中央卸売市場内でしっかりとシェアを上げ、荷物の不足で皆さまにご迷惑をお掛けしないこと」、「お客様に寄り添った商売に徹すること」、「皆さまが安全で快適にご利用いただける清潔な売場づくりを常に目指していくこと」を、ここにお約束させていただきます。
結びになりますが、本年の干支は「甲(きのえ)辰(たつ)」でございます。これには、「新しいことを始めて成功する、これまで準備してきたことが芽吹いて形になる」という意味があると言われています。豊洲市場開場5年の区切りを迎え、時代の転換期にあたる本年、皆さまと共に豊洲市場青果部のこれからの幾久しい発展、そして皆さまのご商売の益々のご繁盛をご祈念申し上げてわたくしの年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」

挨拶に続き、市場関係者の皆様と恒例の一本締めを行いました。
その後、五穀豊穣や商売繁盛を願って野菜や果実が盛り込まれた「宝船」がセリにかけられました。今年は特大1隻、大1隻、豆18隻、小7隻の27台が並べられ、次から次へと競り落とされました。特大サイズは最高値の50万円、大は40万円で落札されました。