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令和5年の「初市」が、1月5日6時20分から卸売場で行われました

令和5年の「初市」が、1月5日6時20分から卸売場で行われました。今年も新型コロナウイルス感染症を防止するため、マスクの着用やソーシャルディスタンス、大声を出さないなど、きめ細かな対策を参加者に徹底して実施されました。

弊社代表取締役社長の鈴木敏行による初荷のご挨拶です。
「新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別なご高配を賜り、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
昨年は、まだまだコロナが収束せず、withコロナの一年でありました。年末も感染が拡大し、第8波ということで先が読めない本当に怖い時代になってきたと感じております。
また一方、ロシアがウクライナを攻撃していることで、様々な物資のサプライチェーンが変わらざるを得なくなってきました。いろんな業界でも言えることとして、生産するモノについてはコストが掛かり全てのものが物価高になっております。我々青果物業界も川上の産地を見ると、資材、肥料等すべてのものが高騰しております。昨年1年間、生産地の方から少しでも高く売ってもらいたいという要望が毎日続いておりました。我々は少しでも高く販売したかったわけですが、なかなかスーパーも含め需要喚起が上手くいかないということで厳しい一年であったと感じております。
この状態はまだまだ続くわけで、去年から食料安全保障という大きなテーマを考えました。私も20年30年先に向けてどうしていくか、やはり農産物を守るために我々は大事な社会インフラとして、しっかり川上と川下へ一緒に検討しながら将来を見据え頑張りたいという気持ちでいっぱいです。口で言うのは簡単ですが、1つ1つ日々努力を重ね、大事な卸売市場・卸売会社として使命を全うしていく所存であります。
最後になりますが、流通業界では2024の10月ドライバー問題を抱えております。その課題として何があるのかと申しますと、北のものが西までなかなか届かない、南のものが東までなかなか届かないという状況になります。私ども東京シティ青果はグループで東と西の市場を抱えております。ワンストップの中でピストン輸送も検討し、少しでも生産者、また取引先の皆様の負託に応えるように頑張ってまいりたいと考えております。
東京都中央卸売市場として都民の期待に応えるためにも、もっともっと活性化をして、皆様の意見を聞きながら今年も精一杯期待に応えていく所存でございますので、より一層ご指導ご鞭撻を本年も宜しくお願い申し上げます。」。
挨拶に続き、市場関係者の皆様と恒例の一本締めを行いました。

その後、五穀豊穣や商売繁盛を願って野菜や果実が盛り込まれた「宝船」がセリにかけられました。今年は特大が1隻、大が1隻、小が9隻、豆が20隻の31台が並べられ、次から次へと競り落とされました。特大サイズは最高値の50万円で、今年もかねす鈴屋さんが落札しました。