青果部は順調に推移。産地、実需者からも高評価
■■
2019年10月11日(金)、豊洲市場は開場から1年を迎えました。83年にわたる築地市場から、全館閉鎖型で低温管理され、衛生管理も徹底した新市場は、産地や実需者の皆様から安心して商品を出荷できる、新鮮な青果物を消費者に提供できるなど、高評価をいただいています。
弊社代表取締役社長の鈴木敏行が、ホームページを通して皆様にご挨拶いたします。
「移転後1年を無事に迎えられ、産地、実需者の皆様、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
大きな混乱もなく、この1年順調に取扱量を伸ばすことができました。
産地の皆様からは、築地に比べスムーズに搬入できる、スーパーの方からは、小口配送に対応してもらえるので便利、豊洲市場の青果を販売する店舗の売上が伸びているなどの大変嬉しいお言葉をいただいております。
卸売市場は社会の大切なインフラです。今後も東京シティ青果は、需要にあった産地、青果物とのマッチングやFSSC22000などの安全安心に向けたレベルアップ、有機小分け認証の取得など、社会のニーズに応える取り組みを強化してまいります。
これからもどうか豊洲市場をよろしくお願い申し上げます」
この日は、6街区にある東京都の講堂で豊洲市場開場1周年記念式典が、市場関係者など約100人が出席して行われました。
式典に先立ち、農林水産省卸売市場室の武田裕紀さんが記念講演、「豊洲市場は施設のスケール、入場業者の多様さでは他を圧倒しています。今後は売上面で業界が協調し、補完し合って伸ばしていくような取り組みが必要ではないでしょうか」と述べられました。
式典の主催者である豊洲市場協会の伊藤裕康会長は「この1年は、新たなことにチャレンジしてきた忙しい1年でした。豊洲市場を都民の台所として、安全安心の市場にできるよう、業界一丸となって変化に機敏に対応して、新しいステージにステップアップしていきたい」と述べ、「地元に愛され、都民に信頼され、世界に羽ばたく」を豊洲市場の新しいスローガンにすることを提案しました。
また式典に出席した小池百合子東京都知事は、まず関係者の労苦に敬意を表したいとねぎらった上で、「あらゆるものが急速に変化し、食生活も変わっています。さまざまな課題はありますが、市場がますます必要になってくるという思いを一つにして、活性化に取り組んでいきます。豊洲市場があってこそ、日本の健康長寿が支えられるというプライドを持って取り組んでいただきたい。皆さんに支持される市場にするとともに、世界に向けた食文化の新たな発信の場所として育てていこうと考えています」と述べ、今後の市場発展へ決意を示されました。