誰も来ないクリスマス。電報で召集も不発

宮澤

その頃から昭和40年代頃にかけては、
いわゆる典型的な「やっちゃ場」の時代で、
色々な武勇伝があったとか?

石川

いちばん“思い出”に残っているのは、
クリスマスイブに営業担当者で銀座に飲みに行き、
飲み過ぎて、翌朝のクリスマス当日に、
営業がほとんど出勤して来なかったことです(笑)。

今と違って携帯電話もどころか固定電話も
ろくに引かれていませんので、会社としては、
来ていない社員の自宅に「電報」を打って
招集をかけようとしました(笑)。
まあ、間に合うわけはありませんでしたが(笑)。

その頃の年末商戦は、今とは比べものになりませんでした。
市場としては、まず年末年始の休みの分の荷を集荷すること、
そしていざ集めたら、売り切ること。
そのためには最終営業日に向けて市況が高くなっていくこと、
買参人が買い注文を増やすことが重要で、
そのような流れに向けることを強く意識していました。
なお、その頃のOBで、よき伝統を残していきたいと
「京橋大根河岸会」を組織しています。

(つづきます)

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